拠点リーダーからの挨拶
教育学研究科から申請していたグローバルCOE「心が活きる教育のための国際的拠点」が採択され、今年から平成23年度までの5年間、このプロジェクトを実施することになりました。「21世紀COE」後継のナショナル・プロジェクトである「グローバルCOE」は、大学院教育の活性化のため、「国際化」と「人材育成」をキーワードにして企画されました。今年度の採択は、全国で5分野63拠点(京都大学は6拠点)、そのうち人文科学分野は12拠点という大変狭き門でした。私どもの拠点は、21世紀COE「心の働きの総合的研究教育拠点」(文学研究科)ならびに「魅力ある大学院教育」イニシアティブ「理論・実践融合型による教育学の研究者養成」(教育学研究科)という2つのプロジェクトの経験ならびに実績と、実証学・実践学・臨床学を柱とする心理学分野と教育学分野(文学研究科、人間・環境学研究科等の関連教員を含む)の有機的連携のプランが評価されたものです。拠点の旗印である「心が活きる教育」ならびに「幸福感の国際比較研究」は、いずれも簡単な話ではありませんが、学術的にも社会的にも大変重要であり、研究者としてやりがいのあるテーマです。広く社会に開かれた拠点とし、多くの方にご参加ご協力いただきたいと思いますので、どうかよろしくお願い申し上げます。
子安増生(京都大学大学院教育学研究科教授)