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Last-Modified:17-Jun-09 16:27:46. JST

e-learningと学習者間インタラクションを通した高次リテラシーの育成


左:VRコミュニケーションシステム(3D-ICS) (c)野村総合研究所
右:コンピュータシミュレーションによる仮想心理実験室VPL

研究代表者:楠見孝
研究メンバー:大塚雄作・田口真奈・Moises Kirk de Carvalho Filho・中池竜一・小島隆次

プロジェクト概要
 本研究プロジェクトの目標は,e-learningと学習者間インタラクションを通した高次リテラシーの育成について,その認知的基盤と教授手法について検討を行うことである。ここで高次リテラシー能力とは,高次の思考スキルと内容的知識に基づく読解能力・コミュニケーション能力をさす。これは,批判的思考のスキルと態度が支えており,マルチリテラシー(読解,批判,メディア,科学,経済,健康,心理学など)を含む。こうした高次リテラシーの育成は,大学教育における重要な課題である。その育成のためには,一斉授業よりも,e-learningや学習者間インタラクションを活用した授業が効果的と考えられる。そこで本研究プロジェクトでは,心理学,情報,科学,外国語に関わる高次リテラシーの認知的基盤を検討し,さらに高次リテラシー育成するためe-learningと学習者間インタラクションを設計し,その効果を測定する。
 具体的には,3つのプロジェクトを計画している。
  第1は,e-learningシステムmoodle,VRコミュニケーションシステム3D-IES(図参照),Jigsaw法やグループ討論を通した心理学リテラシーと専門英語コミュニケーション能力の育成について,大学教育実践にもとづいて研究する。あわせて,関連する教育実践の国際比較をおこなう。
  第2は,e-learningシステムmoodleを用いた高次情報リテラシー,科学リテラシーの育成について,大学教育実践にもとづいて研究する。具体的には,科学リテラシーの向上を目的として科学者の探求活動を学ぶことができる学習支援システムについて,開発と評価を進める。また,授業だけでなく自宅でも学習できるよう,Web-basedアプリケーションとしての改善も行う。
 第3は,前置詞の意味理解を支援するCALL教材を,空間認知と言語理解に関する基礎研究を基に,VR空間を用いて開発し,その学習効果を実験的に検討する。とくに今年度は前年度までの成果を基に,今年度は「日常的で具体的な場面における前置詞学習」という観点から,引き続きVR空間を利用した英・独語前置詞学習CALL教材の開発・研究を行う。

楠見 孝・米田英嗣・小島隆次 (2008).アバターの感情表出機能によるマルチユーザ仮想空間コミュニケーション・システムの改良 日本教育工学会論文誌,31(4),415-424.[PDF]
Kusumi,T. Komeda H., Kojima T. (2008). Improvement in Multi-User Communication Systems Using an Avatar's Facial Expression Features. Educational Technology Research, 31, 173-183
小島隆次・竹鼻圭子・楠見孝 (2007). 視覚イメージを利用した英語前置詞overの空間的意味学習における接触要素に関する実験的検討 日本教育工学会論文誌, 31(Suppl.), 205-208.
小島隆次・米田英嗣・竹鼻圭子・森本雅博・楠見 孝 (2007). 仮想空間を用いた英語前置詞教材の効果的利用 日本教育工学会論文誌, 31, 219-228.

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